時代が変わっても、新入社員に求められるモノは変わらない??

2013-04-12

 4月に入り、新入社員研修、新規採用職員研修などが目白押しです。

 
 色々な研修会社が、講座の最初の頃に、『社会人と学生の差』や『社会人に求められる資質』をレクチャーしていることと思いますが、どんなに時代が変わっても、変わらない資質があると私は思います。

 
 新社会人の皆様に何が必要かを問うと、「責任感」という答えが帰ってきます。学生時代は、責任の所在をはっきりする事柄が少なく、仲間内の遊びで済んでいた事も多いと言う事でしょう。または、アルバイトの経験があるにせよ、「バイトだから責任はない」と勝手に思い込んでいた学生がいるのでしょう。これと並んで出てくるのは「協調性」です。組織の仕事は、スタンドプレーはできませんから協調性のない人間は排斥されます。

 
 そこで、新社会人の自分にとって足りないものは?の質問に、「コミュニケーション能力」が上がって参ります。ネット社会となり、face to face のコミュニケーションが減り、世界中の人とSNSを通じてコミュニケーションを図っているようで、会社の同僚、上司との面と向かって、口頭でのコミュニケーションを難しいと感じる人は増える一方なのでしょう。コミュニケーション能力向上については、別の機会にバーバル・ノンバーバルコミュニケーションを踏まえ、そこにリーダーシップや組織の心理学などを入れて、お話したいと思います。

 
 さあ、本題の時代が変わっても、新入社員に求められるものとして、私は次の3つがあると思います。1つは、自ら仕事に積極的に関わる関与感 2つ目は、仕事の推移に対して自らの力が影響を与えていると信じ行動する統制感、3つ目は、新規事業な新たな環境を好むチャレンジです。実はこれ「高ストレス状況下で健康を保つ性格特性」とされるハーディネス(Kosbasa,1979 )と一致します。私の心の師である中村天風先生は「すすんで持てば重荷も軽く、いやいや持てば半紙一枚でも重い」との格言を遺しております。割り当てられたチーム、与えられた仕事にいやいや参加していたのでは、パフォーマンスの高い仕事は達成できません。また、統制感ですが、コントロールといっても、自分に降りかかる出来事に対し、なすがままにするのでなく、自分の力で物事をコントロールできると信じることです。似た考え方に自己効力感(Bandura,1977)があります。結果を生みだすのに必要な行動を成功裡に遂行できるという確信と定義されています。これは内発的動機づけに繋がります。そして、3つ目のチャレンジは、安定性より変化が人生の標準であるという信念に基づき、起こりうる変化を脅威でなく自分の成長の機会とみなすことができる傾向です。ここ数年、生涯一企業に勤めたいという終身雇用を希望する新入社員が増えてまいりました。会社に対するロイヤリティが高いと考えれば、それはそれで良い事ですが、ただそこに居るだけの人在(じんざい)になってしまっては、求められる結果は得られません。よく故人様(仕事柄聞く機会が多いのです)の座右の銘で「艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉にす」というのがあります。人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長するということです。

 
 長くなりましたが、新入社員が晒される高ストレス状況下でも健康を保つためにも、この3つを心に停めておいて頂きたいと思います。

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